クリスマスのプレゼントはなぜ靴下に入れる?
子供たちはお願いの書いた紙を靴下を入れて、自分の欲しかったものをサンタクロスに見せます。サンタクロスはその紙を読んでから、それ相応のプレゼントを用意して靴下に入れます。つまり、クリスマスの靴下はただの飾り物ではなく、子供へのプレゼントの置き場だとも言えます。
子供たちは用意した靴下のそばに真夜中までサンタクロスを待ちますが、最後には寝てしまい、サンタクロスの正体も突き止めていません。でも、子供たちが目覚めた後、靴下の中にはもう溢れ出るほどのプレゼントが入っているのです。正体は分かりませんが、こっそりときたサンタクロスの姿が想像できます。
でも、なぜサンタクロスは靴下を選んでプレゼントを入れますか?靴下は足を覆うものとして、普段プレゼントを置くところではありません。クリスマスの靴下にプレゼントを入れる習慣を理解したいなら、まずはサンタクロスのモデル・聖ニコラスの伝説を聞いてください。
聖ニコラスの伝説
ニコラウスは伝説の中には、莫大な財産を持ち、生活が苦しい貧乏人たちを助ける優しい聖人と言われます。彼の助けた人の中では、貧しい靴屋もいました。その靴屋は三人の美しい娘がいますが、貧乏ですので、娘の嫁入りの支度金さえも準備できなくて随分悩んでいます。
結果、父は三人の娘を順番に売らなければなりません。そんな悲惨な状況になります。貧乏な靴屋に気の毒に思うニコラウスはその家族を助けることは決めました。夜中に、聖ニコラスは靴屋さんの家の煙突から金貨を投げ込みます。その金貨が煙突から暖炉に落ちて、暖炉にある干した靴下の中に入れました。
翌朝、一家は靴下の中の金貨に気付き、驚きました。しかし、入れた金貨はただ長女を救えるほどですので、残った二人の娘はまだ売られなければなりません。そのため、聖ニコラスは次女と三女も救うために、3度も靴屋を助けました。三番目の時、靴屋はこっそりと金貨を投げ込む聖ニコラスを見つけて、家の娘たちを救う恩人には大変感謝しますが、聖ニコラスは靴屋に感謝をやめさせる同時に、他人にこのことを話さないように頼みました。
これで、三人の娘は売られる運命から逃げて、幸せに結婚しました。聖ニコラスというモデルから発展してきたサンタクロスも、クリスマスの間に、煙突から家にこっそりと入ってから、プレゼントを靴下に入れる素敵な人と思われます。
靴下に入れたのはただプレゼントではない
サンタクロスはいい子供にはプレゼントを与えますが、相手はいたずらする悪い子ならば、靴下には代わりに消し炭まで入れてしまうという説もあります。そのため、子供たちは、サンタクロスの正体を突き止めたくなくても、いいプレゼントをもらえるために、眠りにつくまで靴下を見つめながら祈り続ける必要だと言われます。
靴下にプレゼントを入れる時間は違う
靴下にプレゼントを入れる時間も国家・地域により違います。日本では、靴下にプレゼントを入れることはクリスマス習慣の一つですので、一般的にはクリスマスイブの夜に入れますが、聖ニコラスの記念日は12月6日ですので、ヨーロッパでは12月5日の夜に靴下にプレゼントを入れる習慣もあります。